「浴育」とは?子供とのお風呂タイムでできる遊びと知育

「お風呂だよ」と声をかけても、遊びに夢中でなかなか来てくれない。ようやく入ったと思ったら、洗う、流す、拭く、着替える……。子どもとのお風呂は、慌ただしい時間になりがちです。
そんな毎日のお風呂に、小さな遊びや会話をひとつ加えてみませんか?
コップで水を注ぐ、浮かんだおもちゃを数える、今日あったことを話す。特別な準備をしなくても、いつものお風呂が親子で楽しむ時間になることがあります。
浴育は、お風呂の楽しみ方や安全な入り方を学ぶ考え方です。 勉強の時間にする必要はありません。親子に余裕のある日に、できそうなことから取り入れてみましょう。
この記事の要点
- 浴育とは、入浴方法やお風呂の楽しみ方を学ぶ考え方です。
- 親子の会話や、水・数・言葉の遊びも、浴育の入り口になります。
- 特別な道具や、毎日の取り組みは必要ありません。
- 遊びより見守りを優先し、子どもの様子に合わせて切り上げましょう。
浴育とは?お風呂の楽しみ方と安全な入り方を学ぶこと

浴育(よくいく)は、入浴を通じて、生涯にわたる心身の健康につながる入浴方法や、お風呂の楽しみ方を学ぶ考え方です。東京ガスが提案してきた取り組みで、子どもだけを対象とした知育法ではありません。www.tokyo-gas.co.jp
子育ての中では、例えば次のようなことが浴育につながります。
- お湯や水に触れて、温かさや流れを感じる
- 親子で会話や遊びを楽しむ
- 自分の体を洗うことに少しずつ慣れる
- 浴室では走らないなど、安全な入り方を覚える
数字やひらがなに親しむことも楽しみ方のひとつですが、それだけが目的ではありません。
「お風呂って気持ちいいね」「水を注ぐと、こんな音がするね」。そんな何気ないやり取りから始められます。
親子のお風呂は、会話と発見のきっかけに
・今日あったことを話す時間に
お風呂は、親子で顔を合わせて過ごせる日常の場面です。
「今日は何が楽しかった?」
「明日は何をして遊びたい?」
何かを聞き出そうと頑張らなくても大丈夫。子どもが話し始めるのを待ったり、大人から「今日はこんなことがあったよ」と話したりするだけでも、会話のきっかけになります。
話したくない日は、歌をうたったり、静かに過ごしたりしてもいいですね。
・「どうなるかな?」を一緒に楽しむ
コップを傾けると、水が流れる。水をたくさん入れると、重くなる。おもちゃによって、浮き方が違う。
お風呂には、子どもが不思議に感じる場面があります。
「どうなると思う?」
「もう一度やってみようか」
すぐに答えを教えるより、親子で一緒に確かめてみましょう。正解を出すことよりも、子どもが気づいたことに耳を傾ける時間を大切にしたいですね。
子どもと楽しむ、お風呂遊び・知育のアイデア5つ

ここで紹介する道具を使った遊びは、主に幼児向けです。年齢だけで判断せず、子どもの動きや興味、おもちゃの対象年齢に合わせて選んでください。
赤ちゃんの場合は、遊びを増やすよりも、体を支えながら声をかけるなど、無理のない関わりを基本にしましょう。
1.コップで水を注ぐ
割れにくく、縁がなめらかな遊び用のコップを2つ用意し、一方からもう一方へ水を注いでみます。
「ゆっくり注いでみよう」
「いっぱいになったね」
「今度は少しだけ入れてみる?」
少量から始めると、子どもも扱いやすくなります。傾け方によって水の流れが変わる様子を、親子で楽しんでみてください。
飲み物用のカップと混同しないよう、遊び用のものは分け、お風呂のお湯は飲まないことも伝えましょう。
2.浮かぶおもちゃをすくう
対象年齢に合った、大きめのお風呂用おもちゃを浮かべ、コップなどですくって遊びます。
「どれをすくってみる?」
「ひとつ取れたね」
すくうことが難しければ、手でつかんで容器に入れるだけでも楽しめます。たくさん用意するより、扱いやすい数から始めましょう。
口に入る大きさのものや、小さな部品が外れるものは使わないようにします。おもちゃを追いかけて浴槽の中で立ち上がったり、身を乗り出したりしないよう、大人がそばで見守ってください。
3.浮く・沈むを観察する
浴室で使える、対象年齢に合ったおもちゃを使って、浮き方を比べてみましょう。
「これは浮くかな?」
「こっちは下に沈んだね」
予想と違う結果になっても、それが発見になります。「どうしてだろうね」と、一緒に眺めるだけでも十分です。
水に入れてよいものか確認し、一般の電池入りのおもちゃや、水遊びを想定していないものは持ち込まないようにしましょう。
4.数や色をあてっこする
数や色に興味が出てきたら、お風呂用おもちゃを使って遊んでみましょう。
「いくつあるかな?」
「同じ色はどれ?」
「こっちとこっち、どちらが多い?」
数を数えるときは、実物をひとつずつ指しながら。間違えた場合も、すぐに直すより、大人が一緒に数えてみると遊びが続きやすくなります。
「全部数えるまで上がれない」というルールにはせず、子どもが上がりたがったら切り上げましょう。
5.歌や言葉で遊ぶ
道具を使わずに楽しみたい日は、好きな歌や動物の鳴きまねを。
言葉が増えてきたら、「好きな食べ物を順番に言ってみよう」「“あ”から始まるものは何かな?」といった遊びも楽しめます。
文字に興味がある子には、お風呂用のひらがな表を使う方法もあります。全部覚えさせようとせず、名前の最初の文字や、好きなものの文字から探してみましょう。
子どもが指したものについて話すだけでも、言葉に親しむ時間になります。
ママの体験談|「早く済ませる時間」から、楽しむ時間へ
二人の男の子を育てる、あるママにとって、お風呂は大変なお世話のひとつでした。
よく動く子どもたちを洗い、転ばないように気を配り、着替えまで済ませる。夫婦で協力して手早く進める日もあれば、一人で対応する日はシャワーで済ませることもあったそうです。
子どもたちもなかなかお風呂に入ってくれず、準備に時間がかかるほど、ママも焦ってしまう。そんな日が続いていました。
考え方が変わったきっかけは、友人から聞いた、お風呂で子どもと遊ぶ話でした。
お風呂も、親子で楽しむ時間にできるのかもしれない。そう思ってから、子どもたちの水遊びや、お風呂での発見に目を向けるようになったといいます。
成長とともに落ち着いて入れる場面も増え、楽しそうな姿を見ているうちに、ママ自身も「お風呂は楽しい」と感じられるようになりました。
毎回うまくいかなくても、早く済ませたい日があっても大丈夫。親子に合う過ごし方を、少しずつ見つけていけるといいですね。
お風呂を嫌がる日は、小さな楽しみを一緒に選ぶ

遊びに夢中の子どもにとって、お風呂は「今の遊びをやめる時間」になっていることもあります。
そんな日は、入る前に小さな楽しみを選んでもらう方法があります。
「今日はコップで遊ぶ? 歌にする?」
「お風呂で何のお話をしようか?」
選択肢を少なくすると、大人も準備しやすくなります。
ただし、遊びを増やせば必ず入りたくなる、というわけではありません。疲れている日や気分が乗らない日は、遊びをお休みにして、手早く済ませてもかまいません。
また、親と一緒に入ることを嫌がるようになったら、その気持ちも尊重しましょう。会話や遊びは、お風呂以外の時間にも楽しめます。
お風呂遊びで大切にしたい、安全のポイント
楽しく過ごすためにも、遊びより見守りを優先しましょう。
・子どもだけにせず、大人がそばで見守る
子どもは、声や大きな音を出さずに溺れることがあります。少しの時間でも、浴室や浴槽に一人で残さないことが大切です。
大人が髪を洗うときなどは、子どもを浴槽から出しましょう。年上のきょうだいが一緒にいても、大人の見守りが必要です。www.caa.go.jp
タオルや着替えは入浴前に用意し、取りに行くために目を離す状況を減らしておきます。
・遊びのために長湯をさせない
「もう一回」と言われても、遊びを続けるために入浴時間を延ばす必要はありません。
子どもが上がりたがるときや、いつもと様子が違うときは、途中でも切り上げましょう。お風呂を楽しむことと、長く浸かることは別です。
・おもちゃの対象年齢と使い方を確認する
おもちゃは、対象年齢と浴室で使えるかどうかを確認します。尖ったもの、小さな部品が外れるもの、ガラス製品などは避けてください。
床におもちゃを散らかしたままにせず、立ち上がる前に足元も確認しましょう。
使い終わったら、商品の説明に沿って洗い、水を切って乾かします。内側に水が残りやすいものは、清潔に保ちやすい構造かどうかも選ぶポイントです。
・入浴後も、浴室に一人で入れないようにする
遊びに使ったおもちゃを取りに、子どもが浴室へ戻ってしまうことも考えられます。
子どもが小さいうちは、入浴後に浴槽の水を抜き、浴室へ一人で入れない環境を整えましょう。www.caa.go.jp
親子のお風呂を助けるアイテムの選び方

浴育を楽しむために、専用の道具をたくさんそろえる必要はありません。
遊ぶものだけでなく、お風呂前後に使うアイテムも準備しておくと、慌てずにお世話を進めやすくなります。家庭のお風呂習慣に合うものから選んでみましょう。
・入浴中に使うアイテムは、使用方法を確認して
入浴剤を取り入れる場合は、子どもに使用できるか、使用量や注意事項を商品表示で確認しましょう。浴育のために、必ず使う必要はありません。
コニコニの「ベビタブ」は、無香料・無着色の重炭酸入浴料です。透明なお湯で、親子のお風呂にお使いいただけます。
特徴や詳しい使い方は、商品ページでご紹介しています。

お風呂前後の飲み物は、浴室の外に準備
お風呂の支度と一緒に、年齢に合った飲み物も用意しておきましょう。飲むときは浴室の外で、落ち着いて飲める場所へ。
カップやマグは、子どもの飲み方や成長に合い、毎日洗いやすいものを選ぶと使い続けやすくなります。
コニコニでは、b.boxのドリンクアイテムを取り扱っています。いつも使い慣れたカップを、お風呂前後の支度にも取り入れてみてください。
浴育について、よくある質問

Q.浴育は何歳から始められますか?
A. 決まった開始年齢に合わせる必要はありません。赤ちゃんには声かけ、幼児には簡単な水遊びや言葉遊びなど、発達と興味に合った関わり方を選びましょう。
道具を使う場合は、商品の対象年齢や子どもの様子を確認してください。
Q.お風呂で勉強させた方がいいですか?
A. 勉強をさせる必要はありません。親子で話すことや、水の動きを楽しむことも浴育の入り口です。
数や文字に興味があるときは遊びに取り入れ、嫌がる場合は無理に続けないようにしましょう。
Q.毎日取り組まないと意味がありませんか?
A. 毎日の課題にする必要はありません。余裕のある日に、歌をひとつうたう、今日の話をするなど、無理のない形で取り入れてみてください。
Q.お風呂用おもちゃは必要ですか?
A. 必須ではありません。歌や言葉のあてっこなら、道具なしで楽しめます。おもちゃを使う場合も、対象年齢に合ったものを少しずつ用意しましょう。
Q.遊びに夢中で、なかなか上がってくれません。
A. 入る前に「今日はこの遊びをひとつしよう」と伝え、終わりを見通せるようにしてみましょう。
ただし、約束した遊びが終わっていなくても、子どもの様子を優先して切り上げてください。
毎日のお風呂に、小さな楽しみをひとつ
子どもとのお風呂は、うまく進む日ばかりではありません。遊ぶ余裕がない日も、シャワーで手早く済ませたい日もあるでしょう。
浴育を、毎日の「やること」に加えなくても大丈夫です。
水を注いでみる。好きな歌をうたう。今日楽しかったことを話す。
そんな小さなやり取りから、親子に合うお風呂の楽しみ方を見つけてみてください。
毎日のお風呂だから、少し肩の力を抜いて。コニコニは、お風呂が子どもにとってもママ・パパにとっても、無理なく過ごせる時間であってほしいと考えています。
参考情報
※この記事は、コニコニが運営していたママ向けメディア「mamioh」から移設・再編集したものです。
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