結婚や出産を機に、家事の負担を背負いがちになるのは妻の方。終わらない家事と反比例するように積み重なっていくのは、家族への不満やストレス。夫に向かって「もっと家事を分担して」、そして子供に向かって「早くしなさい」と声を荒げてしまった経験はありませんか?

また、最近ではフルタイム共働き世帯が増えている傾向で、妻は子育てと家事を両立しなければならないため、負担が大きくなっていることも。

一方、一生懸命家事を分担しようとしている夫側の意見としては「(どの家事をやれば良いのか)言ってくれないとわからない」「妻の理想が高すぎる」「自分はすでに十分やっている(つもり)」など様々。あれこれ試行錯誤しながら、どうやったら上手に家事を分担できるのか模索しているという家庭も多いのではないでしょうか。

 

家事は、「分担」ではなく「共同運営」するという考え方に変えるだけで、ぐんとストレス度合いが減ります。今主婦の間で人気の高いインフルエンサーの中には、夫婦のみならず子供も巻き込んで家族全員で家事に取り組む家族も。今回はそんな家事の「共同運営」についてご紹介します。

 

 

 

 

家事・育児どっちがどれだけやってる?

 

 

まずは、現状を知ることが大事。つまり生活する上で出てくる家事・育児のタスクを誰がどのように取り組んでいるのかバランスを見える化することです。

 

そこでおすすめなのが雑誌『AERA 』で紹介されたタスク表です。

 

 

 

\ 共働き家庭の家事育児100タスク表 /

出典:AERA

 

<利用方法>

1. ダウンロード、印刷などして夫婦で見られるようにしてください。
2. 保育園に通う子どもがいる設定でのタスクのため、家庭の事情に合ったタスクに変更してもOK
3. 夫婦で色を塗り分けたりシールを貼ったりして、分担状況を確認し合ってください。
4. 2人とも担当していると主張するタスクは、陣地取り合戦をお楽しみください。
5. 完成したタスク表を示して相手に分担の見直しを迫ったり、ママ友・パパ友とシェアして論評したりしても。

出典:AERA 共働きをラクにする方法

 

 

上記の通り、タスク表を使うことで夫婦の家事育児の分担状況を可視化することができます。

 

そうすることで、「こんなにいろいろなことをやってくれてたんだ」と気づいてくれるかもしれませんし、「自分は任せっきりだったな」と自覚したり、「これなら自分にもできそう」と積極的に提案してくれるかもしれません。

 

 

 

 

 

家事を分担するという考え方には限界があります

 

 

家事は一定の見通しを持って継続的に進行していく仕事。そのやり方も人それぞれです。一つ一つの作業を切り取って完全に分担するというのは、自分と全く同じ考え方で動くような自分の分身がいなければ成り立ちません。すべての作業を細分化して「見える化」すれば出来るという意見もありますが、そのためにはまず全ての細分化作業を先導するリーダーが必要。結果的に夫婦間に主従の関係が生まれてしまいます。

 

 

 

夫婦が主従関係になってしまうと、
分担できても不満解消にはならない

 

 

仕事上の上司と部下であればこのような関係でもやっていけるかもしれませんが、お互い対等であるはずの夫婦間に主従の関係が生まれてしまうのは良い兆しとは言えません。妻は夫に対して「自分が指示しなければ動いてくれない」と思うでしょうし、夫は妻に対して「自分がいくら頑張っても満足してもらえない」と感じるでしょう。せっかく二人とも頑張っているのに、不満が解消しないなんてもったいないですよね。

 

 

 

 

妻が不在の場合、
家庭が回らなくなるリスクがある

 

 

家事においてブレーン的存在である妻が、体調不良や出張などで家庭に不在となる可能性も十分想定されます。万が一、妻が不在になってしまった場合、家事の全体像を把握していない夫ができる事は限られています。瞬く間に家庭は回らなくなってしまいますよね。これは、妻が専業であっても兼業であってもリスクの度合いに変わりはありません。

 

こういった不満やリスクを最小限にとどめるためにも、家事の共同運営という考え方が必要になってきます。

 

 

 

 

共働きでもうまくいく!家事の共同運営とは?

 

 

家事の分担と共同運営にはどういった違いがあるのでしょうか。また家事を共同運営するためには具体的にどういう行動が必要なのでしょうか。

 

 

 

作業をこなすのが分担、
目的を達成するのが共同運営

 

 

例えば、「食後の茶碗洗いは夫の仕事」というように家事を分担するとします。そうすると、夫は食事のあと茶碗洗いだけに意識が集中してしまい、それ以外の家事は言われないとやらないという状況になるかもしれません。しかし「寝る前に食卓周りを綺麗にしたい」という目的が夫婦間で共有されている場合はどうでしょうか。妻が別の家事で忙しい場合、夫は茶碗洗いだけでなく、食卓やテーブルの下を拭いたり、キッチンのゴミをまとめたりというように食卓全体に視野が広がるかもしれませんよね。

 

 

 

 

家事は妻の役割ではなく
全員の仕事という考え方へ

 

 

家事は妻(母)の役割という考え方から、家族全員の仕事なのだという考え方に、全員が意識改革を行うことが必要です。これは妻(母)である張本人の意識改革が一番重要な場合もあります。全員のプロジェクトである以上、妻(母)は人に頼ったり人のやり方を見守ったりする事が必要になります。

 

最初は手取り足取り教えなければいけないという点で面倒かもしれませんが、一度軌道になると子供たちもみるみる頼もしく成長してくれます。結果的に「気づいたら時短になっていた」と感じる事もありますよ。

 

 

 

 

上手くいかない時は
家族全員で対策を練る

 

 

共同運営だ!と頑張ってみたものの、なかなかうまくいかないという場合もありますよね。そんな時は「何が難しいのか」「どうすればうまくいくのか」と家族みんなの意見をすり合わせるのが必要です。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの通り、一人で悩んでいても気づかないような名案が集まるかもしれません。

 

 

 

 

 

インフルエンサーに学ぶ賢い家事の共同運営方法

 

 

SNSではオシャレなファッションやインテリアを紹介する様々なインフルエンサーが人気を集めていますが、そんな中で異色を放つ存在のOUR HOME Emiさんと岡本安代さんという二人のインフルエンサーをご紹介します。

 

彼女たちに共通して言えるのは、自分一人で家庭を回そうとしていない事。共働きで自分も仕事をバリバリとこなしながら、パートナーや子供たちを巻き込んで家事に取り組む姿は、たくさんのブログ読者の支持を得て、今とても人気が高いです。

 

 

 

OUR HOME Emiさん

 

https://ourhome305.exblog.jp/

 

整理収納アドバイザーのEmiさんは、暮らしにまつわる様々なアイデアを書き綴ったブログが人気となり、今や雑誌やテレビでも活躍する暮らしのスペシャリスト。インスタグラムのフォロワーは約5万人。著書は11冊。

 

そんなEmiさんが提唱するのは「家族を責めずに仕組みを変える」という考え方。パートナーや子供も無理なく参加できる家事の仕組み作りのアイデアで、「家事はみんなでやるもの」という意識が子供たちの中に自然に育っているのが素敵です。特にご本人が苦手な掃除は、5分間だけのタイマー設定で家族のモチベーションを上げてみたり、くじ引きで掃除する場所を決めるというゲーム感覚にしてみたりと目から鱗のアイデアが満載。

 

>> 家族を「家事」に巻き込む!3つの仕組みって?

 

>> 子どもと一緒に、掃除の時間。@くじびき

 

>> 子どもが靴を揃えました〜!レポート。

 

 

 

 

岡本安代さんファミリーは
家族でお弁当当番をローテーション!?

 

https://ameblo.jp/yasuyo0308/

 

熊本在住のフリーアナウンサーで5人の子供を持つママである岡本安代さん。「家族はチームだ!泣いて笑って駆け抜けろ!」というキャッチコピーで「走り続ける岡本家」という家族のブログを運営しています。ブログのフォロワーは1万5千人以上。

 

その個性的でパワフルな生き方は日テレのバラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」で何度も取り上げられた程の人気ぶり。番組内では家族全員が毎朝淡々と持ち場の掃除をする様子などが取り上げられていました。

 

最近では、長女、長男、次女の3人と夫婦2人でお弁当を週1回ずつローテーションする「弁当番長」制度がブログ読者の間で人気。子供たちが自分や家族のお弁当を作るという経験から、お互いに感謝や尊敬の気持ちを育んでいく姿に心が温まります。中高生の子供を持つ親ならぜひ真似したい「家事の共同運営」の一つの方法ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

我が家は「洗濯物の片付け」から始めてみました

 

 

 

我が家は5歳と2歳の男の子を育てる共働き夫婦。私は在宅で働いているため、平日の家事負担は必然的に妻である私に重くのしかかってきます。しかし、自分が家事を頑張れば頑張る程、家族はより一層自分に頼るようになっていると感じ、一念発起。少しずつでも家事を家族全員で「共同運営」出来る仕組み作りを目指す事にしました。

 

 

 

洗濯物が片付かない!という悩み

 

まず最初に取り掛かったのが洗濯物の片付け。平日は一日二回洗濯機を回す事もある我が家では負担の大きい家事の一つです。私の時間がない時は、洗濯物をたたんで片付ける前に次の洗濯物が出てきてしまい、気づくとリビングの床に乾いた洗濯物がドサッと山積みになっている事も。

 

 

 

家族の協力の仕方

 

夫は気づいたら洗濯物をたたんでくれていたのですが、片付ける場所が分からないのかそのままリビングに放置。子供たちが動き回るとあっという間にぐちゃぐちゃにになってしまい、「たたんでくれた意味ないじゃん…」と空しい気持ちになっていました。子供たちは「洗濯物を片付けるのは親の仕事」と言わんばかりにノータッチという状況でした。

 

 

 

洗濯物は各自で片付けるというルールへ

 

そこで「洗濯物の片付けはみんなの仕事です。でもお父さんとお母さんはたたむところまではお手伝いします。」と宣言してみました。たたんだ洗濯物が散らばらないようにリビングには収納ボックスを家族分設置。子供たちの分はわかりやすいように名前付きのキーホルダーも取り付けました。私や夫はそこに乾いた洗濯物をたたんで仕分けして入れていくだけ。洗濯物がボックスにたまったら、長男も自分から片付けてくれるようになりました。2歳の次男はまだ難しいので親が手伝いながら練習中です。

 

 

 

 

まとめ

 

 

考え方や仕組みを変えるだけで、「辛い」としか思えなかった家事も「楽しい」と感じられる場合もあります。そして家事を共同運営する最大のメリットは、家族の絆が強まり、お互いがお互いに感謝の気持ちを持つことができるという点。共働き家庭でフルタイムやパート勤務で忙しい毎日を送っていると、ついついおろそかにしがちな「ありがとう」という言葉が、口から自然に出てくるような毎日を送る事ができたら最高ですね。