新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年3月から全国各地の学校で約3か月間の臨時休校措置が取られました。我が家では、長男(新1年生)の小学校が、入学式の1週間後に休校期間に突入。まだ学習習慣が身についていない状態の長男と一緒に、親子でさまざまな学習方法に挑戦しました。

 

しかし子供の集中力が続かなかったり、やる気になってくれなかったりと、我が家の家庭学習は最初からとにかくつまずきの連続でした。「わからない」というから何度も説明するのに、こちらの話を全く聞かず、しまいにはふざけたり遊びだしてしまったりする長男に対し、「真面目にやりなさい!」と怒鳴ってしまったこともしばしばありました。

 

現在は学校が再開し、穏やかな日常が戻ってきました。今回は、休校中の我が家の家庭学習体験をふまえ、休校期間を経て見えてきた我が家なりの「ほどよい」勉強スタイルについて書いていきたいと思います。

ある日の家庭学習現場

 

 

息子:今日は漢字ドリルをやりたい!

私 :漢字は難しいからひらがなを先に練習したらどうかな?

息子:嫌だ!絶対漢字やる!

私 :(やりたいならその気持ちを尊重してあげよう)わかった。じゃあやってみよう!

息子:うん!(張り切って取りかかるものの、書き順など間違いだらけ。さらに集中力が続かなく、だんだん遊び始めてしまう。)

私 :ここ違うよ。

私 :書き順はお手本見ながらやろうね。

私 :消しゴムで消して書き直してみようか。

息子:キー!!!もうやらない!

私 :(だから言ったじゃん…)じゃあ今日は終わりにしようか。

息子:嫌だ!最後までやる!

私 :無理しなくていいよ。

息子:絶対やる!ママいじわる~(泣く)

私 :(だったら最初から真剣にやってよ…)

 

 

家庭学習でよくある悩み

 

新型コロナウイルス感染症による臨時休校中に、やる気スイッチグループが行ったアンケート調査によると、休校中の自宅学習について、9割近くの保護者が「悩みや不安」を抱えていたことがわかりました。具体的な悩みの内容は、「集中力が続かない・集中できない」が約20%と一番多く、他に「進んでやらない・自発的にやらない・やる気が入らない」や「勉強時間が短い・勉強量が少ない」などの回答が多く寄せられたということです。

引用:やる気スイッチグループ調査より

 

これは、休校中に実施されたアンケート調査ですが、休校中だけでなく普段の家庭学習にも当てはまる悩みだと言えます。学習内容に関しての悩みではなく、生活空間である家庭でいかに学習習慣を身につけさせるかという点が大きなポイントになっていることが分かります。

 

 

多様化する学習ツール!何をどう選べば良いの?

 

 

子供のやる気をかきたてる学習ツールがあれば、家庭学習のハードルが低くなりそうです。休校中に我が家で試した学習ツールを体験談とともにご紹介します。

 

・シールが貼れる有料ドリル

 

書店などで購入できるドリルは、一冊で幅広い内容をカバーできる上に、達成感を感じられるという点でメリットが大きいです。1ページ終わったらシールを貼れるので、子供は「頑張った」と実感しやすいですよね。家庭学習のツールとして最初にドリルをイメージする人も多いのではないでしょうか。

 

 

我が家ではインターネットの通販サイトでドリルを探していた際に、長男が「かっこいい!」と一目ぼれした学研のドラゴンドリルを中心に国語と算数のドリルを合計4冊購入しました。ドラゴンドリルは、ページを達成するたびに貼れるシールがキラキラしていてカッコよく、購入当初は息子も張り切って頑張っていました。しかし、時間が経つにつれ、飽きてしまい、なかなか手をつけてくれなくなってしまいました。とりあえず今は様子を見て、またやる気を出してくれるタイミングを見計らっていますが、私自身少し張り切ってドリルを購入しすぎたかなと反省しています。

 

小学校低学年の場合、子供自身まだ学習の必要性を感じていなかったり、毎日の学習習慣が身についていなかったりといった場合が多いですよね。そういった状態で学習ドリルを購入しても、親や子供のプレッシャーになってしまい、逆効果になる可能性も考えられます。子供の性格や家庭での学習習慣の定着度合いを考えながら少しずつ購入していくというペースが良いのかもしれません。

 

学研 ドラゴンドリル

小1 けいさん

本体:850円 + 税

 

 

・オンラインでの学習コンテンツ

 

臨時休校中に大きな広がりを見せたのが、オンラインでの学習コンテンツサービスです。動画配信サイトのYoutubeでは、学習系チャンネルが多数開設されているほか、学習塾などの教育事業を行う会社による本格的なオンライン講座が次々とスタートしました。

 

冒頭でもご紹介した通り、我が家の家庭学習は親子喧嘩の連続でした。生活空間である家庭でなかなか勉強モードに入れない息子は、緊張感もなく、だらけてばかり。集中力も続かないので、なかなか学習が進みませんでした。親である私は、「家事や仕事の時間を削って家庭学習に付き合ってあげているのに」という気持ちが強く、どうしても言葉がきつくなってしまいがちなのも課題でした。

 

「親ではない誰かに先生になってもらいたい」という一心で、申し込んだのが四谷大塚オンライン小学校でした。現在算数のみのサービスですが、内容は「さすがプロ」と思うような充実ぶり。30分以上あるコンテンツでも、息子は飽きずに受講することができて大満足でした。サービスにログインしたりセッティングしたりといった準備サポートは必要ですが、親はある程度傍観できるのも有難いポイントでした。

 

 

・無料のワークシート

 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、期間限定でドリルなどのワークシートがオンライン上で無償提供されています。本屋にドリルを買いに行く時間がない場合や、自宅での隙間時間に手軽に取り組みたい場合は、こういったサービスはとても便利ですよね。

 

どんなシートが良いかわからなかったため、我が家ではとりあえず何種類か印刷して、毎日「どれやりたい?」と聞きながら選んでいました。親としては、進研ゼミやZ会のドリルなど、学習内容をしっかりと網羅しているワークシートをおすすめしがちでしたが、子供のモチベーションが上がらない時は無理やりやらせることはできません。まずは机に座る習慣を身に着けるのが先決だと自分に言い聞かせ、「たのしーと」や「コンパス」のワークシートなど、遊び感覚で取り組めるものを選んでいました。

 

とくに興味深かったのは、朝日新聞社が東京学芸大学と東京学芸大こども未来研究所と共同研究のもと開発した遊びのプラットフォーム「たのしーと」です。一見ドリルのようなA4サイズのプリントですが、内容は勉強というより遊びの要素が多いことに驚きます。シートの種類は、「国語」ではなく「言葉あそび」、「算数」ではなく「数・図形あそび」と表示されていて、内容も勉強ではなくクイズのようです。ほかにも工作のやり方が書いてある「表現あそび」や体を使った遊びを紹介している「体あそび」などのシートも充実しています。こういったシートは、私が無意識のうちに抱いていた勉強の概念を、新しく柔軟なものへと変化させてくれました。

 

>>WEB上で公開されている無料ワークシート(2020年7月27日現在)

 

1)進研ゼミ

進研ゼミ

 

2)Z会

Z会

 

3)ドリルの王様

ドリルの王様

 

4)たのしーと

たのしーと

 

5)親と子のたんけんひろば「コンパス」(国立科学博物館)

親と子のたんけんひろば「コンパス」(国立科学博物館)

 

・母の手作りワークシート

 

休校期間が何週間も続くと、最初の頃は物珍しさから一生懸命取り組んでいたドリル類にも飽きてきた我が家の息子。ドリルを見るだけで「面倒くさい」と言って、なかなか手を付けてくれない日が続きました。

 

そんな時、SNSでお母さんが子供に手作りワークシートを作ってあげているというアイデアが紹介されていて、目が釘付けになりました。親の手間はかかりますが、「これは良い!」と私が感じた理由は、子供が今夢中になっていることにすぐさま対応できる点です。息子の場合、気に入ったワークシートは何度も繰り返し取り組みたいタイプ。しかし同じワークシートを何度もやると飽きてしまい、せっかくのやる気が台無しになってしまいます。親の自作シートなら、似たようなワークシートを何枚も作ることが可能です。試しに1枚作って渡してみると、大喜び!恐竜や昆虫など、息子の大好きなもののイラストを自由に描けるのも自作シートのメリットです。

 

私の方も何枚も何枚も自作シートを作っているうちに要領が良くなり、家事の合間や寝る前などの隙間時間に何枚もシートを作ってあげられるようになりました。しかしこちらが張り切ってワークシートを量産すると、息子のやる気は反比例して少なくなってしまうよう。一日1~2枚作ってさりげなく机の上に置いておくというようなスタイルに落ち着きました。

 

 

休校期間が終わった今、改めて家庭学習の意味を考えてみた

 

 

5月末までの休校期間が終わり、6月からの時差登校期間を経て、現在ようやく毎日5時間授業をこなしてくるようになりました。これまで自宅と公園でのんびり過ごしていたのに、急に長時間学校に行って大変じゃないかな?と心配しましたが、子供の適応能力には脱帽します。

 

授業が本格的に再開してまだ数週間しか経過していないので、現在のところ、家庭学習は学校からもらってくる宿題(国語か算数のプリント1枚と音読)のみ。帰宅後おやつを食べる前に10分もあれば終わってしまうような内容です。雨の日など公園で遊べない日は、思い出したように母の自作シートを何枚かやる、という生活が続いています。もう少し学校に慣れてきたら、ドリルやオンライン授業など、息子の希望を聞きながら少しずつ再開してきたいなと考えています。

 

1日の家庭学習時間は、宿題以外に「学年×10分」と言われています。つまり、小学1年生なら1日10分、2年生なら1日20分、3年生なら1日30分という具合です。1日10分というととても短い時間のように感じますが、10分あればドリルを1~2ページ程度終わらせることもできますよね。朝食前やおやつの前などの隙間時間に無理なく学習習慣を取り入れることができる上に、時間を短く制限するからこそ集中できるという利点もあります。小学校低学年のうちは、学習内容を意識して長時間取り組むのではなく、まずは家庭学習の習慣付けが大きなポイントになるのかなというのが、今の時点での我が家の結論です。

 

参照元:ベネッセ教育情報サイト