天候を気にせずお出かけできる屋内スポットとして、博物館が人気です。しかし自然や科学などをテーマにしている博物館は、「小さな子供には難しいのでは?」と考えるママも多いかもしれません。

 

現在国立科学博物館で開催中の企画展「絵本でめぐる生命の旅」は、絵本を題材にしているので、小さな子供の博物館デビューにぴったり。見るだけでなく、触ったり聞いたりしながら自然科学への興味を引き出す工夫もたくさんあります。この冬、親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか。

 

  

企画展「絵本でめぐる生命の旅」について

 

絵本の中には、自然や科学を題材にしているものが、実はたくさんあります。「絵本でめぐる生命の旅」展は、そんな絵本と自然科学を結び付けた初の試みです。「せいめいのれきし(文・絵:バージニア・リー・バートン)」や「わたしはみんなのおばあちゃん はじめての進化のはなし(文:ジョナサン・トゥイート、絵:カレン・ルイス)」など、国内外の7冊の絵本を主な題材とし、命がどのように生まれ、どうやって現在の姿へと進化してきたのか、小さな子供でも分かりやすいような展示内容になっています。

 

 

大きく引き伸ばされたそれぞれの絵本のページ(一部)と一緒に、動物の骨格標本やはく製なども展示されているので、小中学生や大人にとっても見ごたえたっぷりです。展示室をぐるりと一周すれば、絵本を通じて壮大な生命の旅に出かけるような気分を味わうことができます。

 

展示室の随所にちりばめられた体験コーナーで、楽しく学べる!

 

大きな絵本風の展示物

 

 

展示室内には、壁やガラスケースの中の展示だけでなく、大きな絵本の形をした展示もあります。まるで絵本をめくるように展示を見ることができるので、子供が自分から「見てみたい」と思える仕組みになっています。

  

 

触れる標本や模型

 

 

博物館の展示物は、触ってはいけないというのが一般的です。しかし、子供はなんでも触ってみたいもの。あれもこれも触ってはいけないよ、と言うと、途端に退屈してしまうかもしれません。

 

こちらの展示物の一部は、来場者が実際に手を触れても良いように作られています。例えば、こちらの「ほうさんちゅう」の模型。不思議な形をしていますが、手で触ると、もっと面白いと感じることができます。

 

  

聞いて学ぶ

 

耳で聞いて学ぶ場面もあります。こちらの写真は、私たちがよく耳にするウグイスの鳴き声を聞き比べ、その違いから進化や生命の多様性を実感することができる装置です。文章を読むだけではなかなか理解が難しいことも、こうやって五感を使って感じ取ることによって、すんなり頭に入ってきます。

  

 

「絵本でめぐる生命の旅」監修者からひとこと

今回の企画展示の監修者は、日本の恐竜研究のパイオニアであり、この夏たくさんの恐竜ファンを魅了した国立科学博物館の特別展「恐竜博2019」の監修を務めた真鍋真さんです。

 

「標本を見ていると、頭の中に絵本の物語が浮かび上がってくるような体験をしていただけたらうれしいです。絵本をきっかけに、博物館や自然、科学を好きだという気持ちが世代や国境を越えて共有できたりするかもしれませんね。」

(国立科学博物館標本資料センター コレクションディレクター 真鍋真)

 

展示を見終えた後も、小さな子供が楽しめる工夫がいっぱい!

 

絵本コーナー

 

 

「絵本でめぐる生命の旅」の展示室前には、展示で題材となっている絵本に加え、自然科学にまつわるさまざまな絵本を自由に閲覧できる絵本コーナーも。その数、なんと100冊以上。中には、絵本コーナーが気に入って、長い間その場を離れない子供もちらほら見かけました。

 

 

常設展へ

 

 

企画展「絵本でめぐる生命の旅」は、常設展示入館料のみで観覧できます。つまり、企画展を見終わった後、追加料金なしでお隣の地球館の常設展示を見ることも可能です。常設展には、ダイナミックな恐竜や動物の骨格標本や化石などがたくさん展示されています。

 

常設展へ行くならおすすめしたいのがワークシート。さまざまな標本の名前を見つけながら展示をめぐる宝探しゲームのような体験をすることができます。ワークシートは企画展でもらえます。

 

 

親と子のたんけんひろばコンパス

 

 

地球館の3階には、「親と子のたんけんひろば コンパス」があります。ここは、動物の標本や恐竜の骨格標本などの「本物」と間近で接しながら、親子が自由に過ごせる場所です。コンパスにも、自然科学にまつわるたくさんの絵本が置いてあります。またちょっとしたアスレチック遊具もあるので、体を動かしたい子供にもおすすめです。

 

コンパスは0歳から12歳の子供と保護者が利用できます。入室には、整理券が必要で、平日は館内での当日発券のみ(無料)、土日および祝休日は事前購入(200円)が必要です。一回の利用は45分間で、定員は各回60名まで。混雑時は1日1回の利用となります。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

https://www.kahaku.go.jp/learning/compass/index.php

 

 


 企画展「絵本でめぐる生命の旅」の概要

開催日:2019年12月17日(火)~2020年3月1日(日)

場所:国立科学博物館(東京・上野公園)

開館時間:午前9時~午後5時(金・土曜は午後8時まで)

休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日、2020年2月17日は開館)および2019年12月28日(土)~2020年1月1日(水・祝)

入館料:一般・大学生630円(団体510円)、高校生以下および65歳以上は無料です。

主催:国立科学博物館

お問合せ:03-5777-8600

URL:http://kahaku.go.jp

 

「絵本でめぐる生命の旅」で使われている主な絵本

  • せいめいのれきし(文・絵:バージニア・リー・バートン)
  • ながいながい骨の旅(文:松田素子、絵:川上和生)
  • わたしはみんなのおばあちゃん はじめての進化のはなし(文:ジョナサン・トゥイート、絵:カレン・ルイス)
  • とりになったきょうりゅうのはなし 改訂版(作:大島英太郎)
  • ダーウィンの「種の起源」はじめての進化論(作・絵:サビーナ・ラデヴァ)
  • いのちのひろがり(文:中村桂子、絵:松岡達英)
  • 13800000000ねん きみのたび(作・絵:坂井治)

 


 

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