ピンク、パープル、茶色、ブルー、濃紺、水色、シルバー、ゴールド。これ、全部ランドセルの色です。
最近ではキャメルのランドセルも人気のようです。
赤と黒のランドセルが一般的だった昔に比べ、最近では色もデザインも選べる時代です。選べるという事は、その分選択肢が多いという事。
子供は自分の好きな色のランドセルを選べて嬉しいかもしれませんが、一方で親の悩みは増えました。見た目の他に、耐久性や使いやすさ等あらゆる機能が気になり、なかなか決まらないという方も多いかもしれません。さらにそんなランドセル選びは「ラン活」という言葉で表現されるように、年々人気商品をめぐる争奪戦が激しくなってきています。
盛り上がる「ラン活」に気を奪われず、子供も親も納得できるランドセル選びをするためにはどうしたらよいのでしょうか?
今回は男の子ママのランドセルの選び方についてまとめてみました。今期モデルをぜひチェックしてみてくださいね!
ランドセルの種類は大きく分けて二つ
ランドセルを選ぶ時に重要になってくるのは、色だけではありません。メーカーや機能性なども重要なポイントになります。ランドセルには、ざっくり分けると工房系と量産系の二つの種類があります。手作りか機械製か、またどんな点を重要視して作っているかというような点が大きな違いになります。ランドセルの素材は牛皮、人工皮革のクラリーノなどがあります。
①工房系
ランドセル職人が一つ一つ伝統的な作り方で手作りしているのが、工房系ランドセルの特徴です。工房系と言っても、大きな工場のような工房で大量に作っているところもあれば、少人数で製作している工房もあります。小さなところは、一年に作る事ができる個数に限りがあるため、売り切れになる時期も早いのが特徴です。デザインは比較的シンプルなものが多く、本革などのこだわりの素材を使っている事や、手作りでしか再現できない巧妙なステッチや上質な仕上がりが人気を呼んでいます。
工房系の代表的なものには、中村鞄製作所や鞄工房山本、萬勇鞄、オオバランドセルなどがあります。どこも老舗ランドセル工房です。
中村鞄製作所
工房見学もやっています!
https://www.nakamura-kaban.net/
鞄工房山本
萬勇鞄
https://www.manyu-randoselu.jp/
オオバランドセル
https://www.ohbacorp.com/ransel.php
②量産系
百貨店やスーパーなどで販売されているランドセルのほとんどがこちらの量産系のランドセルです。「量産系」という言葉だけ聞くと品質が悪いような印象を受けますが、そんなことはありません。機能性やデザイン性に優れた商品がたくさん販売されています。
老舗メーカーが伝統的な製法にこだわるのに対し、量産系メーカーは機能性やデザイン面で日々研究や開発に熱心。しかし必ずしも最新のものが良いわけではなく、反対に伝統技法のものが絶対安心かというとそうでもありません。良い性能は他メーカーもこぞって取り入れるので、年々進化しているという印象はあります。
量産系メーカーの中には、スポーツブランドとコラボして商品を開発しているところもあります。また最近ではゴールドやシルバーなどと言った珍しい色の商品が発売されており、見た目もバリエーション豊かなのが量産系メーカーの特徴でもあります。
すぐに売り切れることも少ないのでじっくりと比較検討できるという点も大きなメリットですね。
ランドセル選びの手順をご紹介
ランドセルの大まかな種類について大体わかったところで、次のステップは実際のランドセル選びの手順です。ランドセルはいつ、どうやって、どんなことに気をつけながら選ぶのが良いのでしょうか?一般的なランドセル選びの手順についてご紹介します。
各メーカーのランドセルの特徴を調べましょう。
まずはカタログを取り寄せるなどして今期のモデルをチェックし、気になるメーカー何社かを比較してみましょう。インターネットでもカタログと同様の情報を公開しているメーカーもあります。比較することで、それぞれのランドセルの長所や短所などが分かってきます。また先輩ママに評判を聞いてみるのも良いですね。ラン活を終えたばかりのママなら、最新のお得な情報や気を付けた方が良い注意点なども詳しく教えてくれるでしょう。
ランドセルは色やデザインで選んでしまいがちですが、個人的に「フラットファイル対応のランドセルかどうか」という点と「防犯ブザーを付けられるフックの位置」など事前にチェックしておくべきだったな。。。と買ったあとに後悔した経験があります。
子供にとってどんなものが良いかよく考え、話し合ってみましょう。
下調べができたところで、子供にどんなランドセルが欲しいか率直に聞いてみましょう。また、親としてどんな点が重要だと考えているかもこの時点で伝えてみると良いですね。具体的に話し合いながら、カタログを一緒に見てみてはいかがでしょうか。子供が6年間使うものなので、本人が納得いくものを選べるようじっくりと話し合いましょう。
展示会や店舗へ足を運び比較検討しましょう。
子供の希望に合うランドセルを何種類か厳選し、実際にそれぞれのメーカーの展示会や店舗(ショールーム)へ足を運んでみましょう。試着してみて初めてわかる背負い心地もあるでしょう。また実際の商品を見たり触ったりした時の印象も大切です。カタログだけで判断せずに、実物を見てから注文すると良いですね。
子供の希望がなかなかまとまらない時は、様々なメーカーが一度に集まる合同展示会や百貨店やスーパーのランドセル特設コーナーに足を運ぶのも一案です。たくさんの種類のランドセルを一度に比べる事ができる点では優れていますが、選ぶのに時間がかかり、子供が疲れてしまう場合もあります。下調べと事前の話し合いで、比較検討のポイントを絞っていくなど用意周到にしてから出かけましょう。
ラン活のタイムラインを意識し、早めの決断をしましょう。
工房系の人気商品の中には、5月に販売開始されると瞬く間に売り切れとなる商品もあるようです。手作りのため、数量に限りがあるのが理由です。工房系の購入を考えている方は、できるだけ早く決断した方がよさそうです。一方で、大型の工房や量産系メーカーのランドセル商戦の最大の山場は夏から秋にかけて。展示会などをめぐってじっくりと考える時間がありそうです。
男の子に人気の色やデザインは?
カラフルなパステル調の女の子のランドセルに比べ、男の子のランドセルは黒や濃紺などの色が大半を占めています。しかし、内装部分の色が特徴的だったり、ライニングが入っていたりと、細かい部分にデザイン性のあるものが多数販売されています。
そんな中で、圧倒的な人気を誇るのがスポーツブランドとのコラボ商品でしょう。デザインや性能はランドセルメーカーが作っている他の商品と同じですが、人気スポーツブランド(プーマ、アディダスなど)のロゴがワンポイントで入っているのが特徴です。奇抜な色をあまり選ばない男の子にも「かっこいい」と人気のようです。ただ、ブランドとのコラボ商品は、他に比べて少し高いというデメリットもあります。
また、最近では男女ともにキャメル色やブラウンが人気のようで、少しアンティーク調の雰囲気がオシャレに見えます。
セイバン 天使の羽ランドセル
https://www.seiban.co.jp/puma/
人気スポーツブランド取扱い
https://iyec.omni7.jp/fair/F01SR1200
https://shops.aeonsquare.net/shop/c/c1719220107
また黒一色のランドセルが逆に新しいと注目を浴びているのが、鞄工房山本のレイブラック・ノイシリーズや、カバンのフジタの「Blackcaps(ブラックキャプス)」、カザマランドセルの「ゼロブラック」シリーズなど。本体だけでなく内装や背あてなども全て黒で統一したシンプルかつ高級感のある色味が男の子を惹きつけるのかもしれません。
鞄工房山本レイブラック・ノイシリーズ
https://www.kabankobo.com/fs/rando/rayblackneu
カバンのフジタ:Blackcaps(ブラックキャプス)
https://www.fujita-randoselu.jp/boys/blackcaps/
カザマランドセルの「ゼロブラック」
https://www.kazamarandoseru.com/lineup_products29.html
まとめ
ランドセル選びで一番大切な事は、子供本人が気に入った一点を見つけられるかどうかでしょう。
大好きなランドセルを身につければ、新しい小学校生活もきっと前向きに頑張れるはずです。また、お気に入りのランドセルなら、毎日大切に使ってくれることでしょう。
また、小学生は意外と荷物が多いものです。重さも忘れずにチェックしてみてくださいね。
たくさんの商品がずらりと並んだ展示場に圧倒されることもあるかもしれませんが、時には子供の直観も大切に、皆さん楽しいラン活ができたるとよいですね。