あなたにとってお風呂はどんな時間ですか?

 

一人で過ごすリラックス時間、何もせずゆっくり過ごす人もいれば、お子さんとの入浴で幸せいっぱい慌ただしく過ごす人もいますよね。半身浴やストレッチ、マッサージをして過ごす人、テレビを見たり、本を読んだり、スマホを見たり、また湯船に浸からずシャワーで済ます人もいるでしょうか。お風呂ひとつとっても、人それぞれの過ごし方がありますよね。

 

実はあなたのお風呂タイム、良かれと思ってしていたことが身体の負担になっているかもしれません。今回は間違ったお風呂の習慣、ストレッチやマッサージについて、身体を診る専門家にお話しを聞いてきました。

 

 

今回ご協力いただいた専門家

 

国家資格柔道整復師

阿久戸 和也さん

 

街の整骨院『和(なごみ)』院長。2012年4月に街の整骨院『和』を開業、2017年6月有限会社OLUPONOの取締役就任、2017年10月にはLife Nの技術指導責任者就任を兼任。

一般の方の治療から高齢者のリハビリ、ミュージシャンのアリーナツアー帯同サポートや舞台アーティストのサポートまで幅広く活動。専門的な知識はもちろんのこと、一児の父親であることから経験に基づいた家族に寄り添った視点で分析、解説する。

http://seikotuin-nagomi.com/

 

 

 

前回のおはなし vol.3【専門家監修】産後の体調不良、原因と改善策。旦那さんにも知ってほしい話。

 

  

 

お風呂では、何をするべき?

 

 

湯船に浸かることは、身体にいいとなんとなく知っている。だから自分なりに「身体に良さそうなことをしよう」と試行錯誤していませんか?

 

例えば、お風呂の中でのストレッチ。前屈をしてみたり、首を回してみたり、体をひねってみたり。よくわからないけど、いつもより伸びて身体に良さそう。

 

女性であれば、気になるお肉をグリグリマッサージ。憎っくきセルライトを搾り取るように、思いっきりひねってみたり、ほぐすように揉んでみたり。やったー、今日のお風呂は少し痩せて得しちゃったかも!

 

でも、それって本当に正しいことなんでしょうか?

 

そこで今回は、東京都渋谷区にある街の整骨院『和』の院長、阿久戸 和也(あくど かずや)さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

阿久戸さん:

 

お風呂はリラックスする場所です。

 

リラックスする空間で、”痛み”や”伸ばされている”という過剰な刺激は基本的にNGだと思っています。

 

ストレッチをするにしても、力は一切入れないで筋肉に少し抵抗感を感じるとか、身体が行きたがるところまで行ってあげる。マッサージなら身体をさする程度がベストです。

 

お風呂に入っている間は、血流が良くなるため一時的に血圧が低くなり、上がると血管が縮こまり血圧が上がります。このようにお風呂では血圧の変動が激しく、浴室と室外での温度変化もあるため、過剰な運動やマッサージは、控えましょう。

 

そして必ず”脱力”することが大事です。」

 

 

 

 

 

現代人は、お風呂時間をカスタマイズするようになった

 

 

現代人は、毎日時間に追われて生活しているせいでしょうか。本来、リラックスする場所であるはずのお風呂さえも”何もしない時間”が手持ち無沙汰になってしまうと感じることがあります。

 

音楽を聴いたり、映画を見たり、スマホを見たり。

生活が豊かになり、モノに溢れたことで、お風呂での過ごし方をカスタマイズするようになったように感じます。

 

 

 

 

 

阿久戸さん:

 

「お風呂の時間は、”何もしないことこそ、究極のカスタマイズ”です。

 

一日の中でお風呂ほど、こんな贅沢に過ごせる時間ってないですよね。

 

例えば、お風呂を一日の中で”リラックスする贅沢時間”と捉えて、しっかり約束事を守る場所、刺激を少なくする場所。そして、自分を見つめ直したりセルフケアをする場所になってくれれば、日々の肩こり・腰痛のような身体の不調はある程度軽減されるはずなんです。

 

 

僕の生活の中でお風呂は、いったん一呼吸を置く場所になっているので、5分でも湯船に浸かるようにして、自分をリセットしています。

 

呼吸と同じような感じですね。

 

マインドフルネスとかも結局は瞑想する場所に行って、瞑想する状況になったら瞑想せざるおえないことと同じです。お風呂も、お風呂に入ったら湯船に浸かって、僕にとっては一回リセットするための場所で、一つのツールですね。」

 

 

 

 

 

お風呂ではリラックス優先!スマホは厳禁?

 

 

忙しい現代人ならではかもしれませんが、一日24時間の中で「せっかくお風呂に入るんだから、何か得した気分になりたい。」という気持ち、ありますよね。

 

でも『お風呂=リラックスする』という前提であれば、お風呂に入り”ながら”は、スマホを見たり、テレビや映画を見たりしない方がいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

阿久戸さん:

 

「そうですね。僕は、できるだけ情報は減らした方がいいと思います。

 

やっぱり見たり、聞いたり、五感で感じる情報量が多いと雑音やノイズが増えるので、リラックスしにくいですね。

 

 

まさに、ママさんや主婦の方はお風呂の中でもついあれこれ考えてしまう。ゆっくりする時間が持てないことが身体を壊してしまう原因の一つですよね。

 

お風呂ではリラックスを第一に考えて、身体に目を向ける時間として”情報の遮断”をすることがベストだと思います。

 

だからお風呂でスマホは、できればやめた方がいいです。

 

だけど、ママさんのように自分のために時間をたっぷり使えない人にとっては、『自由にスマホを見る時間=リラックス』に繋がることもあるかもしれませんね。」

 

 

 

 

 

たった3分!!頭を無にする”ゆるゆるストレッチ”とは?

 

 

お風呂でリラックスしたくても、なかなかできないママさんも多いのではないでしょうか?頭の中を無にするコツとして、『3分でできるゆるゆるストレッチ』をルーティンワークにすることがおすすめです。

 

基本的に”身体を動かす”ことはリラックスの対照ではありますが、シンプルな動きをルーティンワークとして行うことで意識的にリラックスに繋げることはできます。

 

早速、教えていただきました。

 

 

 

 

 

 

阿久戸さん:

 

「大前提として身体に一切力を入れないこと。

 

まず、①両手を上に上げてあげる。②そこから力を抜いて上げて右に倒す。③また元に戻してあげる。④息を吐くときに、手をおろして脱力。」

 

 

 

 

ゆらゆら〜と、わかめになった気分ですね。

 

 

阿久戸さん:

 

「①ゆっくり伸ばす。②息を吸いながら痛みを感じず、可動域を広げる感覚で伸ばす。③息を吐きながら元に戻す。④腕を下ろして、脱力。」

 

 

 

 

 

簡単な動きですが、数回行うだけで身体がポカポカしてきます。

 

 

 

 

阿久戸さん:

 

「お風呂の中での”運動のしすぎ”は絶対にいけません。1〜2回でも十分です。

 

一定のリズムでゆっくりと行うことで、身体はリラックスしていきます。動きや呼吸に集中することで、課題だった”何も考えない”こともクリアできますよ。

あとは、水の浮力を利用して、力を抜く動き。足なら足首、手なら腕の関節の力を抜いて、フィンのような動きをしてあげる。」

 

 

 

水泳のバタ足のような感じですね。

 

 

阿久戸さん:

 

「肩の力を抜いて、回してあげる。数はこなさなくていいので、”しっかり動かせてるな”ということを感じてください。」

 

 

 

ゆるゆるでいい。これならできるかも。そんな風に思いました。

 

何もしなくてもいい。頑張らなくていい。これからのお風呂時間は自分の身体と向き合い、セルフケアの時間にしてあげたいです。

 

 

 

 

(次回に続く)次回は、お風呂で出来る簡単リフトアップマッサージを教えてもらいます!