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赤ちゃんに起こる乳児湿疹の種類と原因は?予防法・対処法を解説!

 

 

 赤ちゃんの肌はとても繊細で、ちょっとした刺激でも湿疹や肌の乾燥、傷を作ってしまいやすくなっています。赤ちゃんの肌に赤いブツブツやカサカサの症状があると心配してしまうママさんも多いはず!

 

私の勤務する病院でも、乳児の湿疹に悩むママがお子さんを連れて診察に来ていましたが、乳児湿疹は多くの赤ちゃんにみられる一時的な症状の一つです。

 

今回は、臨床工学技士の国家資格を持ち1児の母である私が、乳児湿疹について分かりやすく解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

 

 

乳児湿疹とは?いつまで続くの?

 

 

 乳児湿疹は、生後6か月ごろまでの乳児期までに体に現れる湿疹の総称です。

 

赤ちゃんの頃は肌を守る機能や、免疫機能が未発達なこともありとてもデリケートで肌トラブルを起こしてしまいやすく肌のカサカサや赤くジュクジュクしてかさぶたになるものなどの乳児期に湿疹の症状が起こるものをまとめて乳児湿疹と呼んでいるのです。

 

一時的なもので1~2歳頃までにはきれいに治るケースがほとんどです。

ですが、痒そうだったり痛そうで心配になってしまうのが親御心・・・。判断に迷った場合は小児皮膚科や小児科の先生に相談してみましょう!

また、なるべくステロイドを使いたくないと思っている親御さんも多いと思いますが、医師の指導の元、ステロイド外用薬を正しく使用すれば症状を素早く鎮静できる可能性があります。

かかりつけ医とよく相談し合ってみて下さいね。

 

 

 

乳児湿疹の種類

 

 

 乳児湿疹は、皮脂の分泌量が多くなることや、食物アレルギー、体質遺伝などが原因となって起こることが分かっています。乳児湿疹には以下のような種類がありそれぞれ特徴や原因・症状は違っています。

 

 

○新生児ニキビ

 

 生後2週間から3か月ごろまでの赤ちゃんにできるニキビを新生児ニキビと言い、おでこや頬、顎にポツポツとした赤みや皮脂のかたまりが付くのが特徴です。

 

新生児ニキビの原因は、出生時に母親から受け継いだ性ホルモンが影響しています。赤ちゃんは生まれてくるときに母親から性ホルモンを受け継ぎますが、毛穴が未発達であると受け継いだホルモンの影響で皮脂が分泌しても毛穴の中に溜まってしまいます。

 

赤ちゃんは体温が高く皮脂が過剰分泌してしまうとさらに毛穴に溜まってしまうとニキビができてしまいます。新生児ニキビは成長とともに改善していきますので生後3か月ごろまでに徐々に治るケースが多いです。

 

 

○あせも(汗疹)

 

 乳児期のあせもは新生児から生後2か月ごろまでに現れやすく、赤いポツポツにかゆみの症状を伴います。赤ちゃんや子どもは大人に比べて汗腺が未熟なため体温調整が難しく体温が高く、汗をかきやすくなっています。

 

2か月ごろまでの赤ちゃんは、まだ寝がえりができないためどうしても首周りや背中が蒸れやすくなっていてあせもができてしまいやすいのです。

 

 

 

○乳児脂漏性湿疹

 

 乳児脂漏性湿疹は新生児ニキビと同様に赤ちゃんに多くみられ、生後2~3か月ごろまでおこる赤い腫れやポツポツ、ジュクジュクの湿疹、かさぶたなどの症状が現れます。

 

原因も新生児ニキビ同様に母親からの性ホルモンの影響で、皮脂が過剰分泌することや毛穴が未発達であることが原因となって起こります。湿疹をひっかいて菌が入り込んでしまうと悪化してしまい治りが遅くなってしまうこともあります。

 

 

○アトピー性皮膚炎

 

 アトピー性皮膚炎(小児アトピー性皮膚炎)は乳児期から小児期に湿疹が現れる症状としては代表的な疾患です。

 

症状は乳児脂漏性湿疹と似ていて、首周りやひざの裏・ひじの内側などの汗をかきやすいところにかゆみや赤いポツポツやジュクジュクの湿疹、かさぶたなどですが再発してしまいやすことが特徴で、乳児期に2か月以上症状が続く場合にはアトピー性皮膚炎と診断されます。

 

原因は遺伝や気管支炎、アレルギー体質、結膜炎などが挙げられ、体を守る働きを過剰にしてしまう抗体のIgE抗体を産生しやすいことが原因ではないかと言われています。これらの原因に汗による蒸れや衣類や寝具の刺激が加わることで発症や再発を繰り返します。

 

 

○食物アレルギー

 

 食物アレルギーは、食べ物を摂取したことで体に湿疹や皮膚のかゆみ、症状がひどい場合には呼吸困難などの症状を引き起こすアレルギー症状で、乳幼児は特に卵・牛乳・小麦の3つのアレルゲンが多いとされています。

 

乳児期は汗腺だけでなく消化機能や皮膚のバリア機能などすべてにおいて未発達で、食物に含まれる成分が合わないとうまく吸収することができずIgE抗体が作られやすくなってしまいアレルギー反応を起こしてしまいます。

 

離乳食が始まる6か月ごろからは特に注意し、食品が特定できた場合は避けるようにしましょう。

 

 

 

母乳やミルクは湿疹に影響するの?? 

 

 

 乳児湿疹で赤ちゃんの顔などに湿疹が現れた時、母乳やミルクの成分が関係しているのでは?と考えるママもいるのではないでしょうか?私も母乳とミルク半々で育てたため子どもに湿疹が出た時は「もしかしてアレルギー反応かも…」と思った経験があります。詳しく見ていきましょう!

 

 

○母乳の場合はママの食べ物は影響するの?

 

母乳の場合、偏った食事や脂っこい食事、ジャンクフードやチョコレートなどの甘い物を取りすぎていれば脂肪分や糖分が高くなるため母乳に影響する場合が少なからずありますが、子どもの体調や室温なども関係するため一概に原因とは言い切れません。

 

しかし、普段から栄養バランスを整えることはママの健康を維持するためにも欠かせません。

 

 

○ミルクの場合は?

 

 赤ちゃんの体質によってはミルクを飲むことで発疹やかゆみ、呼吸困難、下痢といった症状のミルクアレルギーを引き起こす場合があります。

 

ミルクアレルギーのアレルゲンは「カゼイン」と呼ばれるたんぱく質で牛乳由来の粉ミルクを飲むことでアレルギー症状を起こしてしまいます。母乳にもカゼインは含まれていますが、微量であるためアレルギーは起こしにくくなっています。

 

 

 

乳児湿疹の対処法と予防方法

 

 

 乳児湿疹が出ないように予防したり対処するには、ママがこまめにケアしてあげたりお風呂の後の後のスキンケアがとても大切です。肌のバリアが弱い赤ちゃんだから小さな変化に築いてあげることが大切です。

 

○汗をこまめに拭く

 

 赤ちゃんは体温調整がしにくくすぐ体温が上がり汗をかいてしまうこともしばしば。そんな時のケア方法は汗をこまめに拭き、体温調整のしやすい肌着を使用しましょう。また、お風呂では刺激の少ないボディーソープや石鹸を選び、お風呂上がりはローションやクリームでスキンケアをして保湿をしっかりと行いましょう。

 

 

○爪を短く切りそろえる

 

赤ちゃんの爪は大人と比べると柔らかく一見肌を傷つけることはないように思いますが、その分肌も少しの刺激で傷ができてしまいやすいです。爪を切りそろえておくことで湿疹ができた時に掻きむしって悪化しないようにしておきましょう。

 

 

○治らない・再発してしまう場合

 

 アトピーや湿疹の症状が長引いたり繰り返したりする場合には一度病院で診察を受けましょう。特に夏場は気温が上がり汗をかきやすくなっていますので症状が悪化してしまいやすいです。症状が長引いている場合には診察を受けて適切な処置を受けましょう。

 

 

 

まとめ 

 

 今回は赤ちゃんによくみられる症状の乳児湿疹についてご紹介しました。

 

乳児期は体温が高いことや母親のホルモンの影響を受けることなどから湿疹がおこりやすいですが成長とともに次第に症状は落ち着いていきます。

 

まずは、赤ちゃんの体を清潔に保ち様子を見ることが大切ですが症状が続くようであれば病院で診察を受けましょう!

 

 

 

臨床工学技士ママライター:ほっち

 

平成25年 臨床工学技士の資格取得。同年より、大学病院に勤務し循環器・呼吸器・代謝内分泌などの疾患を対象に多くの仕事に従事し経験を積む。
現在は医療に関する執筆・監修をこなす医療ライターとしても活動中。
医療全般を得意とし、病院・クリニック・企業のHP内コラム等も担当し、読者のみなさまが「病院を受診するきっかけ」作りを積極的に行う。

 

 



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